大きな手術のリスクについて

大きな手術のリスクについて

こんにちは、栄駅前矯正歯科クリニック、矯正歯科医の吉岡です。

連日手術をテーマにお話ししてきましたが、今日は顎変形症など大きな手術のリスクについて説明します。

 

術中のリスク

手術中は出血が起こります。出血が多かった場合に備えて術前に自己血を採っておきます。また、出血が多いと顎の神経が一時的に損傷を受けます。顎の神経が損傷を受けると、感覚の低下やしびれが生じることがあります。多くの場合、時間とともに回復します。年齢が高くなってからの手術ほど完全に回復することが難しくなります。

 

術後のリスク

手術後は体力も低下し、感染が起こりやすい状態になります。術後処方された抗菌薬は必ず容量用法を守って服用することが大切です。

顎の非対称(ゆがみ)の手術の場合、筋肉の大きさなどの非対称が解消されるまで時間を要します。また、手術後に顎関節の痛みや違和感が起こることがあります。手術で骨の位置が変わり筋肉が引っ張られることが原因のことが多いですが、馴染んでくると気にならなくなることがほとんどです。

 

手術にはリスクが伴うものですが、顎変形症の手術は予定手術で、準備にも時間をかけ計画的に行われます。手術前に担当医師からの説明をしっかり聞き、少しでも不安を減らしておくことが大切です。

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