矯正治療を始めたい場合の歯周病治療

矯正治療を始めたい場合の歯周病治療

こんにちは、栄駅前矯正歯科クリニック、矯正歯科医の吉岡です。

昨日は歯周病の検査と診断についてお話ししました。それでは矯正治療を進める場合、歯周病治療は実際、いつ、どのようなことを行うのでしょうか?

 

① いつ?

まず、歯周病の治療を行うタイミングは、矯正診断後です

② どのように?

✓歯石やプラークを除去

スケーリングとルートプレーニングにより、歯の根面を滑らかにすることで、細菌の付着を防ぎます。実際は写真のようなツールで歯石を除去します。

✓抗菌薬の投与

感染を抑えるために、口腔内または全身的に抗菌薬が処方されます。

✓歯周外科手術

重度の場合、歯ぐきを切開して病変部を直接治療する手術が行われることがあります。フラップ手術と呼ばれ、通常外来で行われます。

✓歯周組織の再生療法

骨や歯周組織の再生を促すための治療法です。リグロスというお薬が使える場合もあります。リグロスについてはまた機会を見て詳しくお話しします

③ ここまで歯周病治療が終わると矯正治療は問題なく進めることがほとんどです。矯正治療後は、定期的に歯並びかみ合わせと歯周病のチェックを行います。

 

治療方法は歯周病の状態や全身的な健康状態によって異なります。担当医と担当衛生士としっかりコミュニケーションを取りながら治療を進めることが大切です。

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