歯周病の診断
こんにちは、栄駅前矯正歯科クリニック、矯正歯科医の吉岡です。
今日も歯周病についてお話しします。自分は歯周病なの?どのくらい進んでいるの?と思われる方も多いかもしれません。「歯磨きをしたら歯ぐきから血が出る」が自分で一番わかりやすい症状かもしれません。歯周病の重症度は、はじめに検査結果によって判断されます。
歯周ポケットの深さを測定する
歯と歯ぐきの間の溝を歯周ポケットと呼びます。通常の健康な状態では、歯周ポケットの深さは1~3mmですが、重症の場合は6mm以上になることがあります。
歯ぐきの色や腫れのチェック
歯ぐきが腫れて赤くなり、出血しやすくなります。重症の場合、歯ぐきが下がって(退縮)歯根が露出します。
レントゲン撮影で骨の喪失の確認
パノラマやデンタルと呼ばれるレントゲン写真で歯を支える骨(歯槽骨)の量が減っていることがあります。これは歯槽骨が失われていることを示します。ただしそれでも分かりにくい場合は3次元の評価をCTを用いて行います。
歯の動揺
健康な歯はわずかに揺れます。重度の歯周病では、歯が大きく動揺することがあり、最終的には抜け落ちる可能性もあります。先日のブログに書きましたが、かみ合わせが原因である可能性も調べます。
全身的な影響
重症の歯周病は、糖尿病や心血管疾患など、他の全身的な健康問題と合併することが明らかになっています。
このような検査結果に基づいて、歯科医師が重症度を評価し、適切な治療を提案します。歯周病が重症化する前に定期的な歯科検診を受けることが大切です。