歯周病と矯正治療
こんにちは、栄駅前矯正歯科クリニック、矯正歯科医の吉岡です。
現在、日本人が歯を失う一番の原因は歯周病です。
歯周病はさほど痛みなどの自覚症状もなく進行し、重度になると、歯ぐきや歯を支える骨が破壊されます。歯を支える歯槽骨が破壊されると歯が今の位置を維持できず、日常的な力でも簡単に歯の位置が変わってきます。
一方で、かみ合わせが悪い場合、通常の噛む力の強さが咬合性外傷となり、歯周病を引き起こすという、先ほどと原因と結果が反対のこともあります。
歯周病の結果、歯並びやかみ合わせが悪くなり、矯正治療をしなければならなくなった場合、歯ぐきや骨の健康状態が改善されるまで待つ必要があります。歯周病が進行している状態では、まずは歯周病の治療に集中し、歯ぐきや骨の健康を取り戻すことが最優先となります。
かみ合わせが悪い結果歯周病が進行してしまった場合は、根本的にはかみ合わせを治す必要があります。
歯周病は原因も病態も複雑です。歯周病治療を進め、歯ぐきや骨の健康が改善された後に矯正治療を開始した方が良いのか、または矯正治療を先に進めてかみ合わせを治すことを優先すべきなのか、歯周病のこともわかる矯正歯科医に相談することが大切です。