乳歯から永久歯に生えかわらないなと思ったら・・・

乳歯から永久歯に生えかわらないなと思ったら・・・

こんにちは、栄駅前矯正歯科クリニック、矯正歯科医の吉岡です。

先天性欠如歯、という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

歯の先天性欠如とは「本来できるはずの歯ができなくて数が少ない」という状態です。矯正治療では、患者様の年齢、欠如歯の位置と数、他の歯の状態、かみ合わせや骨の状態などを考慮して、治療計画を立てます。

 

スペースを閉じる

周囲の歯を移動させて先天欠如部位のスペースを閉じます。状況によっては歯の頭の形を修正する場合があります。

 

スペースを作る

先天欠如部位のスペースを維持または作り出し、後の補綴治療のために準備します。インプラントやブリッジなどの補綴を前提とした治療です。

 

乳歯を保存する

永久歯が欠如している部位の乳歯を可能な限り保存し、乳歯の寿命を延ばすための処置(形の修正など)を行う場合もあります。

 

歯の移植

親知らずや過剰歯がある場合、取り出して欠如部位に移植することがあります。

 

顎矯正手術との併用

多数歯欠如や重度の不正咬合を伴う場合に検討します。

 

成長誘導治療

小児期から矯正治療を行うことで、顎の成長をコントロールし、先天性欠如の影響を最小限に抑えます。

 

先天性欠如歯の矯正治療は複雑で長期にわたることも多く、矯正歯科医、補綴歯科医、口腔外科医など複数の専門家が連携して治療にあたる必要があります。また、患者様の希望と生活スタイル、長期的な予後への配慮とフォローアップも大切です

*補足*永久歯の「6歯以上の先天性部分(性)無歯症」は指定医療機関であれば矯正治療が保険適応になります(ただし親知らずは含まれません)。当院は指定医療機関ですので対応いたします

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