大人の歯が生えてこない

こんにちは、栄駅前矯正歯科クリニック、矯正歯科医の吉岡基子です。
こどもの歯並び相談で多いお悩みのひとつが、「永久歯がなかなか生えてこない」というご相談です。
永久歯が生えてこない原因には、さまざまなものがありますが、主に次の3つが考えられます。
① 永久歯が生えるためのスペースが足りない
② 乳歯が早く抜けてしまった
③ 永久歯が本来とは違う位置にある
どの原因であっても、歯だけの問題とは限りません。その背景には、あごの骨や骨格の成長・発育の問題が関係していることが多くあります。
そのため、歯だけを見て治療を進めるのではなく、精密検査で骨格の状態までしっかり確認し、一人ひとりに合った治療計画を立てることが大切です。
骨格は、お顔のバランスだけでなく、かみ合わせにも大きく影響します。骨格を正しい方向へ導くことで、かみ合わせが整い、その結果として歯並びも改善しやすくなります。
特に③の「永久歯が本来とは違う位置にある」場合は、永久歯があごの骨の中に埋まったまま自力では生えてこられない「埋伏歯(まいふくし)」になっていることがあります。
そのような場合には、矯正装置を使って埋伏歯を少しずつ引っ張り、正しい位置へ導いていきます。
保護者の方が気になるのは、「歯がガタガタしている」「歯並びが悪い」といった見た目の問題であることが多く、お子さまのために早く治してあげたいと思われるのは自然なことです。
しかし、目に見える歯並びの乱れの奥には、あごの成長や骨格、かみ合わせの問題が隠れていることも少なくありません。
そのため、ガタガタした歯をすぐに並べることよりも、まずは骨格やかみ合わせを整える治療を優先する場合があります。
このことをご理解いただくことで、治療期間が比較的長くなることの多いこどもの矯正治療(Ⅰ期治療)も、「なぜ今この治療が必要なのか」を納得しながら、安心して通院していただけると考えています。
学校歯科健診の結果もご家庭に届いている時期ですね。お気軽にご相談ください。